介護業界の人材不足
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20171211
深刻な介護業界の人材不足
介護業界関係者を悩ます人材確保の問題、人手不足を解消するための人材確保のための方策や離職率を下げるための対策を考えてみたいと思います。
まず現状を見てみると、その不足度合いは都市部で深刻になっています。都市部で進む急速な高齢者や、他産業の仕事も豊富になることなどが背景にあり、特に東京都や愛知県などで顕著になっています。また、介護業界の中で他の職種と比較して特に不足しているとされるのが施設で勤務する介護職員や訪問介護員です。
介護職員を採用する段階からの不足感が強いようです。様々な理由による介護職員のなり手が不足も大きな要因ですが、そもそも需要が急速に増えていることも大きいのではないでしょうか。介護保険制度が始まった当初の2000年に55万人だった介護職員は、平成27年度には約170万人、2025年には240万人程度が必要になるというのです。
介護職員の労働環境向上が人材確保のカギ
介護業界は、他産業と比較すると介護職員の賃金はかなり低いということは以前から指摘されています。そして、介護職は理学療法士や看護師などの医療系の資格を持つ人や、介護支援専門員などの一定のキャリアが必要とされる上位職、社会福祉士などの資格を持つ人が就く生活相談員などと比べても低いという結果が出ています。
このように、よく言われる賃金面での問題がありますが、人材不足の原因はそれだけではありません。責任感の重さ、資格取得や研修などにかかる費用の個人負担、夜勤などを含む不規則な勤務形態、身体への負担など挙げれば様々なものが複合的に絡み合っているのではないでしょうか。
当然、国としても介護に携わる人材を増やそうと様々な施策が行われていますが、いきなり増えるわけではありません。介護事業者は現状でできることは、介護職員に選ばれる魅力ある事業所になることと、今いる人材を離職させない努力です。働きにくさと待遇面での不安を解消して勤務のしやすい環境を整えることが大切です。
ただ、介護事業所は介護報酬によってある程度収入が決まっているために急に伸ばすこともできません。実際にできることは、充実傾向にある処遇改善加算などを積極的に取っていき収益を確保することです。また、職員にとっての負担を軽減させる機器の導入や、柔軟な運用ができる就業規則等を整備していくことではないでしょうか。
介護の仕事の良い面もアピールして
人材不足を乗り切るためには、介護事業者自身が良い仕事だと自信を持って求職者にアピールしていくことが何よりも大切ではないでしょうか。
介護の仕事はネガティブなイメージもある一方、やりがいのある仕事です。しかし、イメージで訴えるのにも限界があります。国家資格という確かな裏付けによるキャリアアップの制度が確立していることや、今後もより労働需要は増していくだろうという予想は好材料と言えるので、客観的な情報も合わせて訴求してみてはいかがでしょうか。