排泄予知~介護スタッフの負担軽減へ。~


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20160809

超音波で膀胱の変化を検知。

「あと10分後に排尿する」といった排泄のタイミングを予知する装置があります。

持ち歩くことができるウエアラブル端末で、名刺サイズより小さな装置を下腹部に装着。超音波を使って膀胱の変化を検知し、排泄のタイミングを予測するのです。

 

この端末「DFree」を開発したのは、ベンチャー企業「トリプル・ダブリュー・ジャパン」(東京都渋谷区)。

2月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、「DFree」の研究・開発を加速させています。

 

川崎市はNEDOと交わした協定に基づき、8月から介護施設スタッフの排泄ケアの負担を軽減する実証実験を開始。実際の介護現場でスタッフが「DFree」を使用することにより、同社は検証しながら改善、10月に本格販売を予定しています。

 

排泄予知

介護負担が大きい排泄介助。

高齢になると認知症や身体機能の低下に伴い、尿がたまってもトイレに行く行動を起こせずに失禁してしまうことが増加。日本国内で、自分の意思で排泄のコントロールができない人は400万人以上いると言われています。

 

自分の意思で排泄のコントロールができない方の場合、介護施設では入所者をトイレに誘導し、排泄を促します。しかし、入所者にとっては排泄のタイミングではなく、トイレに誘導したものの排泄に至らない空振りは珍しくありません。

 

トイレ誘導と一言で表現すると簡単そうですが、実際にはトイレへ行きたくない、またトイレへ行く必要を理解できない方を促し、移動や移送、見守りまで含めるとかなりの時間を要します。

 

「そろそろトイレに行ってくださいね」

「はい」

と、入所者が一人で歩いてトイレへ行くなんていう声かけレベルの誘導はほぼありません。

 

さらに、介護スタッフが一人の入所者に対応している間にも、他の入所者からコールで呼ばれます。

 

 

ICTやロボット技術で介護負担を軽減へ。

川崎市が8月から行う、介護スタッフの負担軽減に向けた排泄予知ウエアラブル端末「DFree」の実証実験。市内の介護施設3~5施設で、1ヵ月間の実施が想定されています。

 

超音波による検知によって「あと10分後に排尿する」といった排泄を予知した情報が、介護スタッフのスマートフォンに無線で送られるシステムです。入居者それぞれの排尿タイミングを把握できるようにし、介護スタッフの負担を軽減します。

 

川崎市は、介護施設や在宅の介護負担をICT(情報通信技術)やロボット技術などで軽減するため、企業と介護現場を結んで開発を支援していく考えです。

 

 

・参考

カナロコ by 神奈川新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00010691-kana-l14

 

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

http://dfree.biz/aboutus/

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